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2017年06月09日

サイドインパクトビーム接合による高剛性化で高音質化~i-MiEVでの実験

1年ほど前まで行ってきた、i-MiEVのオーディオを高音質化する実験の再開です。
サイドインパクトビーム高剛性化を実施したi-MiEV
またいくつか試してみたいことがありますので、コツコツ進めてみたいと思います。

泣きやビビりを抑えて高剛性化すると音は良くなる?


今回の内容は、「ドア内のサイドインパクトビームをドア鉄板にしっかり付けたら音は良くなるのか?」です。

ドア内部には、側面からの衝突の際に、乗員を守るために、サイドインパクトバーがあります。
たいていの車両では、ドア前と後と途中に1ヶ所か2ヶ所溶接で繋がっています。

ドアにスピーカーが付いている場合、スピーカーから発生する音はサイドインパクトバーにも当たりますため、若干ビビったり泣いたりしている可能性が高いと思われます。
ホーム用スピーカーに置き換えると、スピーカーボックスがビビったり泣いたりしていると、雑音になってしまいます。

雑音を減らすだけでも効果はあるはず


ボックスが鳴るのは悪いことではありませんが、泣いているのはいけません。
サイドインパクトバーとドア鉄板を防振材で接合して、泣きやビビりを止めます。
高剛性化にも寄与しますので、ボックスとしてガッチリしますから、高音質化にも良い影響があると考えられます。

i-MiEVのサイドインパクトバー
i-MiEVのサイドインパクトバーは、波状の板です。
車種によっては、丸パイプだったりします。

実績ある新幹線と同じ防振材で施工


バーと鉄板間を積水化学製レアルシルトで繋ぎます。
表面の印刷はありませんが、新幹線N700系でも採用されている防振材です。

効果を考えると、ぐるっと周辺を巻きたくなりますが、経年変化を考慮するとNGです。
複雑な形状にすると、温度変化なのか、樹脂が縮むのか、接着層とアルミ層が剥離を起こすようです。
効果が半減する可能性を考えると、避けておきたい施工方法です。

レアルシルトを一度折り曲げ
一度折り曲げする程度のシンプルな形状で施工します。

i-MiEVのサイドインパクトビームへ防振材貼り付け施工
隙間は上下ありますので、上下ともしっかり貼りつけます。

施工後は、純正の水漏れ防止用ビニールを戻して内装を取り付けして完成です。

費用対効果は高い!?


片側のみの施工で、左右の違いを確認します。

施工後の方が、音がリアルに感じられます。
高音の表現力がアップした感じです。

逆に低音が少し減った気がしなくもないので、ウーハーボリュームを少しだけ上げました。
ただ、両方施工したところ、低音の減少がなくなったため、ウーハーボリュームは元に戻しました。

結果的には、サイドインパクトビームとドア鉄板の防振材での接合で、音の表現力が上がったと言えます。

オーディオ実験活動、まだまだ続きます。

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Posted by あかいけ at 06:24Comments(0)デモカーi-MiEVスピーカー

2016年08月05日

スバルXVのスピーカー交換とツィーターグリル加工

スピーカー交換したスバルXV
スバルXVの新車ご契約を済ませた方からのご相談にいらっしゃいました。
ディーラーオプションで「三菱電機サウンドナビ」を取り付けするとのことですが、できればスピーカーも交換したいとのことです。

ナビだけでなく、スピーカーも交換すれば、相乗効果!


サウンドナビだけでも音は良くなりますが、やはり純正のスピーカーのままよりも、市販のスピーカーに交換した方が、格段に音が良くなります。
また、スピーカーの取付方法だけでも音は変わってしまいますので、取付作業も重要です。
そんな意味でご相談・ご依頼くださったのであれば、とても嬉しいです。

5台ある弊社デモカーのうち、今回の内容に合致する車をいくつかお聴きいただいたところ、カプチーノに付いているクラリオン北米専売モデルSRQ1623Sをお選びくださいました。

試聴はクルマでないと、仕上がりが想像できない


弊社では、実際のクルマで音を聴いてもらって、音の仕上がりを想像してもらわないと試聴の意味はないと考えます。
店内で聴いてもらう状態では、スピーカーはこちらに向いていますが、車内では横に向かっています。
しかも、だいたいの場合、足に向かって取付されています。
このことから、店内で聴く音と車内で聴く音は大きく異なります。
ですので、弊社では、店舗内のデモボードで聴いてもらうことはありません。(デモボードもありません。)

「取り付けは音に影響する」と書きましたが、固定する材質でも変わります。
弊社では、材質による音の変化を実験しており、効果を把握しております。
その中で、「できるだけ硬い素材の方が、リアル感が増える」という結果が出ております。

ということは、車両に合わせたワンオフを木材で切り出すより、メーカーから発売されているアルミ製の方が音が良いということになります。

バッフルボードに木材を使用するのは弊社の考えではNG


木材に関しましては、ドア内が雨が掛かる環境であることから、水分による膨張と収縮で台座としての効果を得られなくなる場合があることから、余程のことが無い限り、木材は使用しません。

スバルXVに取付したクラリオン北米スピーカーSRQ1623S
当然ながら、今回もアルミ&ラバー製台座を採用します。

取り付け角度は調整が大事


高音専用スピーカーのツィーターに関しましては、固定する角度によって、音がガラッと変わってしまいます。
弊社では、乗員の位置(細かく言えば、乗員の耳の位置)に合わせた固定角度にしております。
ですので、オーナー様に運転席に座ってもらって運転姿勢になってもらい、シートの前後スライド位置と背面の角度、耳の高さを確認・記録して、固定角度を決めます。
スバルXVでのツィーター固定角度調整
もちろん最終的には、耳の位置を合わせて音を聴いての調整も行います。
なので、「オーナー様専用の音空間」になるとも言えます。

XVではツィーターはダッシュボード左右端にありますが、これにカバー(グリル)が付いています。
これが、ツィーターからせっかく出てきている良質な高音を遮ってしまいます。
上記のように、せっかく「オーナー様専用」になっていても、効果半減です。
スバルXVでのツィーターカバー加工済
そこで、カバーを加工して、音が出てきやすくなるようにします。
加工した状態では音は良好ですが、見た目が悪いので、見た目は純正と同様になるように、音の通りが良い布素材でカバーします。
家庭用スピーカーの表面にあるネット状の布の難燃性素材を使用します。
これで「見た目もフツーで良い音」が実現します。

取り付けが完了して、音を出してみます。
サウンドナビの音も良質ですが、それでも残る「モコモコ・モワモワ」した音が無くなり、「スッキリかつビシッ」とした音になりました。
また、あらゆる音にリアル感が出ています。

いわゆる「ポン付け」でも、ここまで手を掛けると、音はしっかり応えてくれます。

XVに限らず、他車種でも対応可能です。
まずはご相談とご試聴から、いかがですか?

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Posted by あかいけ at 16:52Comments(0)スピーカースピーカーXV

2016年05月27日

ヴェゼルハイブリッドでの音質相談。これは良い音なの?

他店で高級スピーカーを取り付けされた方が、「これって良い音なんですか?」とご相談にお見えになりました。
高い商品に交換したのにも関わらず、「交換したのが分からない」ということです。
音の診断をさせてもらいましたヴェゼルハイブリッド
ホンダ・ヴェゼルハイブリッドです。
定価税別8万円のスピーカーですから、通常弊社でオススメする一番高価なものよりも高いです。

購入&取り付けしたのは、超が付く量販店だそうで、取り付けは問題なさそうな気がします。

高価な良い機材が付いています。でも...


ナビは現行のカロッツェリア・サイバーナビAVIC-VH0999。
新しく取り付けしたスピーカーは、TS-Z172PRS。
この組合せで悪い音は想像しにくいです。

しかし、出てきている音は、「なんだか純正の音?」と思えるほどです。
ボンヤリした音です。
伝票を拝見してみると、スピーカーケーブルも交換してありますし、取付台座(バッフルと言います)もアルパインの高級タイプ。
メーカーが違うながらも、弊社で通常オススメしているアルミ&ラバーのタイプです。

調整機構を使いながら、どこかおかしい音の範囲を調べましたが、どうにも見当たらない。
不具合部分が無いことから、仕方なくイコライザー調整のみで様子を見てもらうことにしました。

お帰りになられてから、「やっぱりおかしい」と思い、あらゆる可能性を考え抜いたのですが、どうにも答えが出てきません。

意を決して、お客様へ連絡しました。
「もう一度、診させてください。つきましては、片側のドアを分解いたします。」

ドアを分解して取付の詳細まで確認


ドア内装を取り外して、取付状態の確認をしました。

パッと見は問題ありません。

●スピーカーの固定ネジ


しかし、ドライバーでスピーカーを固定しているネジを触ってみますと、あれ?まだまだ締めこめれます。
しっかり固定しないと、音がしっかり出ません。

●スピーカーケーブル


スピーカーケーブルも市販のものに変わっていますが、接続されている箇所を確認しますと、何本か断線しています。
接続部分は接触面積に比例して信号の通る量が変わりますので、断線箇所を切除して付け直します。

●ネットワークの設定状態


シート下に設置してある高音と中低音を分ける回路(ネットワークと言います)の設定も、弊社が考える良い状態ではありませんでした。

修正後の音は、いかが?


これらを一通り修正して、ドア内装を取り付けして、音を出してみますと...
格段の音質向上です。
片側のみ修正していますので、「一目瞭然」ならぬ「一聴瞭然」です。
高音部分は一切触っていないのに、高音の伸びやキレイさも大きく変わりました。

もちろん、もう片側の修正もご依頼いただき、スッキリした状態で納車させてもらいました。

今回はツィーター部分は触っていませんが、もしかすると、こちらも何か修正すべき点があるかもしれません。
しかし、今回かなり音が良くなりましたし、一度に解消してしまいますと勿体ないので、これはまた次の機会に。

やはり、スピーカーは「半製品」であることもあり、取り付けに使用する素材や取り付け方向、作業によって音は大きく変わります。
スピーカー自体が高価だからと言って、良い音になるとは限らないです。
これは弊社で経験している限りでは、30万円のスピーカーでも変わりません。

他で取付された方でも、「なんだかおかしい」という方、診させてもらいます。

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Posted by あかいけ at 14:16Comments(0)ヴェゼルハイブリッドスピーカー