2017年07月14日
ドア内装とドア鉄板間の音波コントロール~i-MiEVでの実験

カーオーディオの音を良くするための実験を進めています。
ビビり音、発生!
低音が多め(ウッドベースが大変大きい)の曲を聴いてみたところ、ドア周りが派手にビビり音を発生してしまいました。
さすがに「なんとかしたい」と思い立ち、対策を練ること10秒...
「ビビり音には、やはり制振でしょう。」
振動には振動防止、当然の成り行きです。
振動防止は原因究明から
振動したからと言って振動防止では、対処療法としても単純です。
ドアのどこが振動しているのか、原因を突き止めてから対策する方が良好な結果を得られます。
振動防止にだけ頼っていると、せっかく出ている「欲しい音」を阻害して、出てこなくしまう側面もあります。
いわゆる「デッドニング」の場合、制振する場合が多いようですので、注意が必要です。
ドア内装を外してみて音を出してみますと、ビビり音は発生しません。
内装とドア内側鉄板の間にビビり音の原因がありそうです。
遮音材で音の伝達を抑制してビビり音を対処
内装に防振材を貼らずに、内装に伝わる音エネルギーの減少を行えば、ビビり音の対策ができると仮定。
内装と鉄板の間に遮音材を挟みこむことで減衰させる目論見です。
遮音材も効果があるもの/それほどないものがありますので、注意が必要です。
弊社で実績があったものを採用です。
遮音材のひとつ、オスカー社が発売している「ダイポルギー」を使用します。
走行中のドアを通した外部からのノイズも入って来にくくなる効果も若干あると思われます。
以前の弊社デモカーでは、床下の内装下に追加すると、走行中ノイズを減らした効果もありましたので、時期を見て追加したいところです。

施工状態は、「挟み込み」です。
接着剤やテープなどでの貼り付けは行いません。
内装を固定する固定具に引っ掛ける感じにして、下に落ちない状態にします。
音の遮断が目的ですが、遮音材を固定してしまうと、サービスホールを強固に塞いでしまうのと同じ状態になる可能性があります。
ガッチリ空気遮断をしてしまいますと、サービスホールを塞ぐタイプのデッドニングと変わらなくなってしまいます。
内装がビビらない程度に鳴らすことが目的なのです。
内装を元に戻して試聴します。
遮音による減衰の効果
音のビビりが無くなり、落ち着いた音に変化しています。
片側だけ施工して比較しますと、施工前の音は荒っぽい・粗っぽく聴こえます。
音は少しのことで変わりますし、積み重ねでどんどん良くなります。
i-MiEVは引き続きコツコツ進めます。
実験結果によって、お客様の車両へ反映させています。
その車に何がベストかを常に考える
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