フィアット・プントへのスピーカー交換作業

先月弊社にてサウンドチェックを実施しましたフィアット・プントのスピーカー交換を行いました。

チェックにて確認した純正スピーカーは、さすがに10年以上使われていたせいか、エッジ部分(スピーカの振動板の周り)がバリバリに破れていました。
これはさすがに修理不可で、「要交換」とお伝えしました。

純正スピーカへ交換しても良いのですが、案外と高い(特に外車ですので)上に、純正モノはコストを極限まで落としている関係上か、残念ながらロクロク良い音を出してくれません。

特に最近の車種は、低燃費に設計せざるを得ないため、スピーカーまでも軽量化を積極的に行っています。
スピーカを軽量化すると、剛性が無い(固くない)ために、スピーカ本体が出した音のためにスピーカ自体がブレブレになって、せっかく振動しているのに空気の振動になりにくいのです。
なので、音は出ているのに音楽にならないのです。
ボーカルの声が声っぽく聴こえないのは、きっとそのせいです。
ピアノの音が「グランドピアノ」ではなく「おもちゃのピアノ」に聴こえるのも、きっとそのせいです。

今回は市販のスピーカーへの交換です。
アメリカのキッカー社、CSシリーズを選択しました。

このシリーズは、
●国産品とほぼ同じ価格
●国産品より音がしっかり出やすい
●国産にはないサイズのバリエーションが豊富
という特徴があり、弊社でもオススメすることが多いです。

フロントスピーカーはCS674(税別17000円)を、リヤスピーカーはCS44(税別11000円)を採用しました。


フロントスピーカーのCS674


フロントスピーカー交換後、カバーを取付すると交換したことが分かりません。見た目純正です。


リヤスピーカーのCS44


ただ、このブログを見て「良い」と思ったからといって、ネット上でキッカーを買わないようにしましょう。
非常に精巧に作られた「模造品」があるようなのです。
外箱や取扱説明書まで「ウリふたつ」らしく、メーカーでも外観では判断できないようです。
分解すれば一目瞭然で、音のクオリティも大きく異なるようですが・・・
そのような理由から、弊社ではキッカーの持込品は取付いたしません。
弊社のキッカー製品は、正規輸入代理店：オージー社から仕入れておりますので、問題ありません。

話が脱線しました。

取付後のご感想は
「声が声として聴こえる」
「音の拡がりがある」
とのことです。

きっと、細かい音が再生できることによって、単なる音ではなく「声」に聴こえる表現力が増えたということだと思われます。
また、もともとCDに入っている音が拡がりを持った音だったのに、それを純正スピーカーが表現できていなかった、のでは。

これ、スピーカーケーブルを交換したり、いわゆる「デッドニング」をしているわけではありません。
スピーカー交換のみでの効果です。
今回のように前後とも交換しなくても、前スピーカだけ変えるだけでも大きく室内環境が変わります。
弊社デモカーで体験できます。

(株)赤池カーコミュニケーツシステムズ
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